リバースエンジニアリングに対する考え方について述べてみたいと思います。

リバースエンジニアリングとは

リバースエンジニアリングというのは、すでに存在する製品やサービスを調べて、作り方を見出し、新たな製品・サービスの設計に役立てるという方法です。コンピュータの世界では、ソフトウエアの動作を解析します。ものづくりにおいては、機械を分解して構造を調べます。

これらの行為は、いわばマネをするということですが、これ自体は、違法やルール違反の行為というではありません。その製品を入手した人が、どのような作りになっているかを知ることができます。当然、その製造方法をそのまま流用して自製品をつくると、他社の侵害になりうることはいうまでもありません。

リバースエンジニアリングの必要性

リバースエンジニアリングは、現代のグローバルの製品開発競争においては一般的となっています。逆に、それを行わないと、知らない間に他社の特許を侵害するリスクが大きくなる、ともいえます。微細加工の製品や、化学製品などは、外観だけでは知的財産権の存在や範囲が分かりにくいため侵害の発見も難しくなりますが、だからといって勝手に模倣をすることは大変リスクがあります。

他社の特許を調査するとともに、他社製品の解析も重要なタスクとなります。そうしないと、せっかく自分のアイデアでつくった製品が、他社の特許の侵害だ、と言われてしまうことになりかねません。

また、他社の特許などの権利面を意識することも重要ですが、まずは製品がどのように作られているかを実際に確認し、アイデアのヒントを得ることは大切です。その意味で、リバースエンジニアリングは今や、新製品開発の王道であるといえます。

日本のリバースエンジニアリングの課題

日本は「他国の技術の良い所を素直に習得し、昇華してさらに工夫をこらす」ことが上手いといえます。しかし伝統的には、他国から設計図を購入して、その通りに作り上げるという、正攻法を行ってきました。リバースエンジニアリングを徹底的に行うことは、日本では若干躊躇されているフシがあるように感じます。

日本は、国際開発競争の激しいハイテク製品の先端技術においても他国にキャッチアップされ、厳しい状況にあります。この遠因として、他国の方がリバースエンジニアリングの徹底の面で長けていることがあるのかもしれません。

補足

リバースエンジニアリング機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図などの仕様やソースコードなどを調査する事である。(Wikipediaより)

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