バリアフィルムの技術に関わる方を対象として、①バリアフィルムの概要、②ガスバリア測定、③バリアフィルム製造実務、④技術応用、について解説します。バリアフィルムに関わる技術者が押さえておくべき基礎知識を身につけることができます。
バリアフィルムの基礎と応用技術
~バリアメカニズム・測定技術・要素技術・応用の動向~
主催:情報機構
日時:2019年6月14日(金) 12:30 ~ 16:30
会場:[東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階D会議室
受講料:41,040円(税込)
バリアフィルムは、食品の包装用途から始まり、現在では包装の高機能化に加えて、電気・電子機器、医療、輸送機器など、様々な分野で活用が進んでいます。バリアフィルムの開発と応用が進むことで、様々な産業分野の発展につながると期待されます。
バリアフィルムを技術的に扱うには、ガスバリア性の発現メカニズムと測定技術を理解しておくことが重要です。また、各種材料の理解、フィルムプロセスのノウハウ、機能性フィルムとしての各種機能の複合化、密着性や信頼性の確保など、幅広い技術的知見が求められます。
本講座では、バリアフィルムの技術に関わる方を対象として、①バリアフィルムの概要、②ガスバリア測定、③バリアフィルム製造実務、④技術応用、について解説します。バリアフィルムに関わる技術者が押さえておくべき基礎知識を身につけることができます。
プログラム
1 バリアフィルムの概要
1.1 ガスバリア技術の用途と市場
(1)食品包装・一般包装関連の用途と市場
(2)ボトル容器関連の用途と市場
(3)電気・電子機器関連の用途と市場
1.2 各種バリアフィルム技術の方式
(1)バルク(均質材)型
(2)ラミネート型
(3)薄膜・ウェットコーティング型
(4)コンポジット型
1.3 ガスバリア性の発現メカニズム
1.4 バリアフィルムに要求される性能
1.5 今後のバリアフィルム活用の展望
2 ガスバリア性の測定技術
2.1 ガスバリア性測定の基本的用語と各種評価技術
2.2 差圧法の原理と測定方法
2.3 Mocon等圧法の原理と測定方法
(1)赤外線センサー法
(2)電解質センサー法
(3)電解電極法
2.4 各種等圧法の原理と測定方法
(1)カップ法
(2)ガスクロマトグラフ法
(3)質量分析法
(4)露点法
(5)Lyssy法
(6)カルシウム腐食法
2.5 ガスバリア性測定の精度・信頼性向上のポイント
3 バリアフィルムの製造方法と要素技術
3.1 バリアフィルムの開発から量産化まで
3.2 基材及び均質バリア材料の種類と特徴
(1)PET、PEN
(2)液晶ポリマー
(3)PI
(4)COP
(5)フッ素樹脂
3.3 薄膜バリア材料の特徴
(1)Al薄膜
(2)アルミナ薄膜
(3)シリカ薄膜
(4)SiCN薄膜 等
3.4 PVD(物理的気相成長法)の原理と特徴
(1)真空蒸着
(2)スパッタリング
(3)イオンプレーティング
3.5 CVD(化学的気相成長法)の原理と特徴
(1)プラズマCVD
(2)Cat-CVD
(3)大気圧CVD
3.6 ウェット系バリア材料の特徴
(1)ゾルゲル法
(2)ガスバリア性接着剤
(3)コンポジット材料
3.7 ウェット系プロセスの原理と特徴
(1)グラビアコーティング
(2)ラミネーション
3.8 バリアフィルム応用製品
4 バリアフィルム応用の動向と課題
4.1 バリアフィルム応用製品における課題と対応
(1)ハイバリア、スポットバリア
(2)光電磁気特性、各種特性・機能との複合
(3)信頼性、生産性、コスト
4.2 バリアコーティングかバリアフィルムか
4.3 食品・医療の包装高機能化の動向
4.4 フレキシブル太陽電池への適用の動向
4.5 ディスプレイへの適用の動向
(1)電子ペーパー
(2)液晶ディスプレイ
(3)有機ELディスプレイ
4.6 工業用途の活用事例
4.7 電気自動車関連のガスバリアニーズ
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