生産プロセス改善(品質・コスト・生産性)のポイント

生産プロセスの改善は、品質、コスト、生産性、という生産管理の3要素(QCD)の改善となります。

QCDを改善するには、製品設計面、材料面、工法、品質管理、などの様々な視点で無理や無駄がないかをチェックしていきます。改善を実施するには、その製品や技術分野の知識が必要となります。具体的には、製品設計の手法や、プロセス条件の最適化技術、機械設備仕様の適正化、生産工程の合理化、などといった、広範な領域の知識・経験を要します。

生産プロセス改善には、上記の固有技術的なポイントに加えて、汎用的な課題解決フレームワークも重要となります。具体的には、QC技法(QCストーリー)、TRIZ(発明法則)、品質展開(顧客ニーズから特性への展開)、パラメータ設計(品質工学、タグチメソッドとも)、ロジカルシンキング、などといった手法を、合理的に適用していく必要があります。

個々の技法を研修などで学ぶ機会もあると思いますが、真に使いこなすには、基本の修得から、自分流のアレンジ、感覚までの落とし込み、というステップが必要になります。決して、講義で1日学習したからといって身につく類のものではありません。日頃より、その課題の解決に腐心し、解決手段の一つとして、その技法をトライし、検証をする、そして技法自体の最適化を進めていく、そのような努力と苦労の積み重ねによって、ひとつの技法は使えるものになっていきます。

技術者にとって、専門的知識や経験を深めることも、汎用的フレームワークを深く習得することも、いずれも大変価値があることです。そして、両方を身につけることを推奨します。専門性だけでは非定常の課題に取り組むことはできませんし、汎用技法のみで個別の問題を解決するところまで理解を深めることは困難だからです。

プロセスに携わるエンジニアであれば、プロセス面はもちろん、装置や機械設備について学ぶことが非常に大切です。

設備投資は事業の拡大成長にとって重要な活動です。そして、投資は企業の生命線であるキャッシュフローを引き換えにするので、経営者にとっては死活問題であり容易ならざる事です。設備投資の予算を引き出すには、技術を扱う知識やスキルのみでは不足します。経理や財務、リスク分析、事業性評価、スケジューリング、プロジェクトマネジメントなど、様々な経験と知識と知恵が求められます。一方で、大きな設備投資に関わることは、すべての技術者にとって大きな成長を与えてくれる貴重な機会となります。

専門的技術者、汎用的技術者、ビジネスが分かる技術者・・技術者にもさまざまな切り口があります。技術を扱うものに共通な「知的好奇心」をドライビングフォースにして、目の前の専門技術以外にも、様々な課題や困難や新しいフィールドにチャレンジすると、新しい視界が開けてくることでしょう。

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